e-SKYACTIV X
エンジンにはできることが、まだまだある。
エンジンにはできることが、まだまだある。
世界初、唯一無二。
環境に優しいのに、走りが良いエンジン
それがe-SKYACTIV Xエンジンです。
搭載車種
MAZDA3(FB/SDN)
CX-30
SKYACTIV-Xエンジンが進化
■2020年11月、12月モデルの進化
新世代エンジン「SKYACTIV-X」の国内仕様への搭載は2019年11月25日にMAZDA3から始まりました。それから1年後のMAZDA3の改良モデルでは進化した「e-SKYACTIV X(*)」の搭載が発表されました(2020年11月19日発表)。MAZDA CX-30についても同年12月、商品改良が発表され、MAZDA3同様、進化した「e-SKYACTIV X」が搭載されることも発表されました。
*「SKYACTIV-X」は2020年10月、「e-SKYACTIV X」(イー・スカイアクティブ・エックス)に呼称変更されました。
最高出力:180PS/6,000rpm → 190PS/6,000rpm(+10PS)
最大トルク:224N・m/3,000rpm → 240N・m/45,000rpm(+16Nm)
SKYACTIV-Xの特徴である応答の良さや伸びの良さがさらに向上しより幅広い場面で走りの楽しさを実現。
■2021年5月発売モデルの進化
「MAZDA3」「CX-30」の新世代ガソリンエンジン「e-SKYACTIV X(イー・スカイアクティブ エックス)」搭載車は、ドライバーの意図に応える瞬発力を高めた自在感と走行性能はそのままに、排出ガス性能と燃費を改善しました。これにより、一部機種*1が、2030年度燃費基準における減税対象*2となります。
- *1 MAZDA3 e-SKYACTIV X搭載車のFASTBACKおよびSEDAN オートマチックトランスミッション 2WD、FASTBACK マニュアルトランスミッション サンルーフ付き 2WDが対象。CX-30は、全e-SKYACTIV X搭載車が対象。
- *2 購入時の自動車税率(環境性能割)、エコカー減税(重量税)。
e-SKYACTIV X搭載車には専用バッジ・オーナメントが取り付けられます。
MAZDA3/MAZDA CX-30 e-SKYACTIV X搭載車のフェンダーに取り付けられるバッジ
MAZDA3/MAZDA CX-30 e-SKYACTIV X搭載車のリアオーナメント
e-SKYACTIV Xエンジンとは?
●世界初で、唯一無二。
超希薄燃焼を目指し世界中の自動車メーカーが研究しても実現できなかった「ガソリンの圧着着火」をマツダが初めて量産化しました。
●ガソリンエンジンで世界最高の圧縮比15.0
圧縮着火を実現するために燃焼室の温度の幅は3℃以内、燃焼は1/10000秒単位で制御。
その結果量産ガソリンエンジンでは世界最高の圧縮比15.0、
理論空燃比の倍を超える32-40:1の超希薄燃焼により燃費と性能を両立しました。
●SKYACTIV-Xの特徴(GE/DEの「いいとこどり」)
・ガソリンエンジンの高回転での伸びの良さとディーゼルエンジンの応答性/フラットトルク/燃費の良さを「いいとこどり」。
・どの速度域でもレスポンスに優れ気持ちの良い「人馬一体」の走りを実現(→快適・疲れない・安心)。
・ハイオク/レギュラーどちらも使用可能
2021年5月現在の「進化したe-SKYACTIV X」のスペック
最高出力140kW(190PS)/6,000rpm、最大トルク240Nm(24.4kgf・m)/4,500rpm
圧縮比15.0、WLTCモード燃費:16.2-17.8km/L
(進化したe-SKYACTIV Xは2020年12月17日現在MAZDA3とMAZDA CX-30に搭載されています。)
e-SKYACTIV Xエンジンについての解説動画をご紹介します。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどとの違いなどが解説されています。
なぜ今「e-SKYACTIV X」なのか?
SKYACTIV-Xは、欧州でのヴォルクスワーゲン(VW)社などの排ガス不正問題や米国での排ガス新規性、又、中華人民共和国での政府主導による電動化へのシフトなどで世界的に「EVシフト」が”ブーム”となっていた2017年8月、すでに2007年に発表されていた「サスティナブルZoom-Zoom宣言」をアップデートした「サスティナブルZoom-Zoom宣言2030」の中でその開発が発表されました。
そのサスティナブルZoom-Zoom宣言2030において、マツダは地球環境と車の開発との関わりにおいて、下記の様に考えを示し、この考えに沿った長期技術開発プランを発表しました。
「地球」の課題解決へのアプローチ
地球温暖化の要因となる温室効果ガスの削減のためには、実効のあるCO2削減を進めていかなければならないと考えています。
そして、CO2削減に留まらず、各国大都市部で大気汚染が深刻化している、という課題にも、勿論、対応が必要です。
マツダはこれらの課題に対し、真に温室効果ガスの削減を図るためには、単なる今までの走行段階のCO2評価であったTank-to-Wheel視点だけでなく、クルマのライフサイクル全体でのCO2削減に取り組婿とが必要と考えています。
すなわち、エネルギーの採掘、製造、輸送段階から、クルマの製造、走行、廃棄までのCO2評価も組み入れたWell-to-Wheel視点が必要ということです(例えば単純にEVの地球環境性能だけではなく、その動力源を含めたCO₂削減を考えなくてはならない)。
内燃機関のCO₂削減の重要性
これは第3者機関のグローバル市場におけるパワートレイン技術の予測ですが、2035年時点でもHEVやPHVが大きなウェイトを占めつつも、内燃機関は約84%を締めると予測されています。
上記の通り2017年に欧州などの問題を発端として「EVブーム」が起こりましたが、国内市場ではでの純粋なEVはそのコストや航続距離の問題などで”普及”とはほど遠い状況です。
マツダは、CO₂削減の中心となるのは、今後将来においても世界的に大多数を占めると予測される内燃機関の活用であり、「内燃機関を磨き、そこに効率的な電動化技術をコンビネーション」することで、Well-to-WheelでのCO2削減に寄与していく、そして、その具体的目標を企業平均CO2を、2010年比2050年で90%削減を将来的に睨み、2030年で50%削減を目指します、としています。
目標実現策:実用環境下での温室効果ガス削減効果を最大化
①内燃機関の徹底した理想追求(世界№1)
→その延長線上としてのe-SKYACTIV X
②理想追求した内燃機関に”効率的な電動化技術”を組み合わせる
→その延長線上としてのMAZDA 3、CX-30への搭載
③クリーン発電地域(温暖化抑制)、及び、政策(大気汚染抑制など)のある地域へ、EVなどの電気駆動技術を展開
①についてはこれまでもこの理想のもと、SKYACTIV-G、SKYACTIV-Dを開発してきました。
そして延長線上として今回のe-SKYACTIV Xの開発があり、又、②の考え方も取り入れ、MAZDA3、CX-30への搭載となりました。
③に関しては、例えば「東京モーターショー2019」で世界初披露された「MX-30」は、排ガス抑制施策が進んだり、自然エネルギー比率の高い欧州に先行して投入されることが発表されています。
尚、マツダは「サスティナブルZoom-Zoom宣言2030」において、EV技術や自動運転技術においても「走る歓び」を追求し続ける、としています。
関連動画
サスティナブルZoom-Zoom宣言2030を発表した際の動画他、関連動画をご紹介します。